🎸”蔦音次郎”のギタ・キチ・日記

気まぐれギター演奏の日記を書いて更新して行きます。

音次郎物語ー10 バラック小屋の生活

聴き乍、物語を読むBlogです。

Andantino variato Nicolo Paganini


読者の皆さん、このBLOGに訪問して頂いた皆様、いつも貧乏ぽい話で御免なさい。
そうです。この音次郎物語の貧乏生活話は中学生迄は続きます。
・・・・・・
言葉の中では「楽しみの一年は短くて 苦の一日は長い」と言われてます。
苦しみの一日は、たった一日でも長く感じるものです。
楽しい事は夢中になって、時を経つのを忘れてしまうのが人間なんです。
浦島太郎の物語はこの事を表していますね。
人生は楽しい事が一生涯続いたら、あっという間に白髪になりますヨ!
楽しさ半分、苦労半分位の生き方が人間にとって最良かも・・
・・・現在は何でもある時代で何でも揃う時代です。・・・
欲しいものは簡単に手に入る。
食べたいものも、何でも食べちゃう時代・・
昭和の団塊世代の苦さを知らない現代人・・少しは知ってほしいと思います。


1年があっという間に過ぎた!・・って感じるこのごろ。
1年が短く感じるのは歳をとった証拠です。
もう昔みたいな余計な苦労もないし、生活が少し安定してきたからです。
人生楽しく過ごすには一年が短く感じるより、長く感じた方がイイですよね。


またまた前談が長くなってしまった。


それでは音次郎物語ー10話を始めよう・・・
バラック小屋(屋敷)なんて今の人には想像もつかないと思う・・
バラック小屋は有ったんです。もちろん普通の家も有り、豪華な家も有りました。
(写真は借り物のバラック小屋のイメージです)


お爺さんの家のバラック小屋はどんな間取りか‥?
記憶頼りに下手な間取りを書いてみた。・・

先ず2mぐらいの狭い山道が神明社まで続く道で家は5件が狭い道路に並びます。
爺さんの家の道路には外灯が有り、
この外灯は爺さんが暗くなると手動でスイッチを入れます。
爺さんの家は30坪の土地で、そこに小さなバラック屋敷を作りました。
バラック屋敷イメージのイラストです)👇

間取りは6畳にお爺さんとお婆さん、そして音次郎の3人がここを寝床兼茶の間として使ってました。隣部屋はガラクタの物置で沢山の海苔箱が積まれていました。
恐らく海苔箱に着物とか、お金になるものが少しは入っていたと思います。
ここは暗く,蜘蛛とかネズミ、蛇までがいそうで子供の頃は怖くて近寄れませんでした。
その片隅に2畳のスペースが有り、従兄の兄さんが使用していました。
従兄は当時、高校生で芝浦高校に通っていた。
バラックですので窓はガラスでなくて板張りの観音開きで昼は開いて夜は閉じます。
この窓は直接の風が入り、夏場は蚊や蛾が飛んできて家の中に入ってしまいます。
冬場は寒いので観音扉を閉めるので家の中は昼間で薄暗いですが、
バラックの隙間から少しの日差しが入ってきます。
夏の夜は蚊帳の中で寝ました。


バラック屋敷の便所は木枠で作った便器です。イメージ絵の再現

昔は衛生面も気にしていられない時代です。
実に今考えれば不衛生!
当時は水洗トイレなんて有りません❕ 
そのまんまの落としです。夏は下からハエが飛んででてくるわ・・
下見るとウジ虫がウヨウヨいる❕ 不潔そのもの・・・
トイレットペーパーの巻紙は有りません。
安い黒色のトイレペーパーでした。
紙が無い時は、新聞紙を手で揉んで使う有様。こんなの信じられないよネェ~(笑い)
当時は汲み取り車のバキュームカーもまだ走ってなかった。
汲み取りは乞い溜め屋さんが桶を2つ担いで来るのです。

庭先に汲み取った自分たちの肥やしを溢し乍、桶を担ぐのですから、匂い負けですよ❕
これは何処の豪華の家も同じで、「汚い」「臭い」で逃げ回っていましたよ。


お爺さんの家は玄関が有りませんでした。
出入りは敷居を跨いで外に出ます。敷居は大人の膝の高さは有りましたネ。
敷居に1枚の開閉扉が有ります。夜は開閉扉を芯張棒でカギを掛けるのです。
家には水道が有りませんでした。
水は隣の家からホースに繋いで、深い桶に一日分を入れていました。
チョットご機嫌を壊すと隣の婆さんは水道の水を分けて貰えない時もありました。
隣の家とのご機嫌取りをするお婆ちゃんは可愛そうでしたね。
外にはトタン屋根が張られ、他に飯炊き窯と糠付け樽、流し場、マキが積んでありました。


犬を飼っていました。犬小屋は有りません。
犬の名前はエスです。利口な雑種で赤茶の艶のある長毛です。
(写真は雑種:似たお顔の犬の「エス」イメージです。写真は借り物です)


犬小屋は有りませんでしたが、縁の下が住処になっていました。
このエスと呼ぶ犬の話は次回、11話で書いてみようと思います。
どうです、バラック貧乏屋敷の暮らし・・信じがたいが本当の話です。
これからの物語はバラック生活の楽しい思い出も含め、お楽しみにご訪問下さい。

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